summary
- 会社の外で仕事をするのが「リモートワーク」で、その一形態に「ワーケーション」がある。
- ワーケーションは旅先で仕事を行うのが通例
- 遠出しなくてもバケーション気分を味わえればワーケーション
- ワーケーションの類似語に「ブレジャー」「サバティカル」「ワーキングホリデー」などがある
昨今、新しい働き方として「リモートワーク」が普及し始めていますよね。それに付随し、「ワーケーション」という言葉を耳にする方も多いのではないでしょうか。
どちらも普段何気なく聞くことの多い、「会社を離れた場所で働く」という意味のある言葉ですが、実際にはどのような使われ方の違いがあるのでしょうか。
というわけで本記事では、「リモートワーク」と「ワーケーション」の違いについてご紹介します。
「ワーケーション」と「リモートワーク」はどう違う？
リモートワークは、その名の通り「会社を離れて」自身が所属する会社のオフィスの「外」で働くスタイルといえます。
リモートワークにおいて想定される仕事場所は、自宅やコワーキングオフィスのほか、カフェなどが含まれることも。
一方ワーケーションは、「ワーク（仕事）」と「バケーション（休暇）」を掛け合わせた造語だといわれており、
リモートワーク同様オフィスの外で仕事をする働き方なので、リモートワークの一形態とされています。ただし、ワーケーションの場合は、旅先で仕事をする場合を指します。
このように、一般的には、会社の外で仕事をするのが「リモートワーク」で、
その一形態に「ワーケーション」がある。ワーケーションは旅先で仕事を行うのが通例。ということになりそうですね。
ワーケーションの捉え方は人それぞれ
それでは、旅先に赴かないと「ワーケーション」とはいえないのでしょうか。
個人的には、ノーだと思っています。
なかには、遠くまで出向かなくても、近場で十分バケーション気分を味わって仕事ができる人もいますよね。
先述の説明はあくまで一般的に想定される定義。「ワーケーション」の捉え方は、その人次第だと考えて良いでしょう。
都内在住の人が東京のホテルでリフレッシュしながら仕事をするのもワーケーションになると思いますし、なんならおしゃれなカフェでの仕事を特別な旅のように感じる人にとっては、それもワーケーションなのではないでしょうか。
どちらにせよ、自分の働き方を自由にカスタマイズするという意味では同じであり、違いなどさほど重要なことではないといえるでしょう。
ワーケーションの類似語
ワーケーションに類似する言葉に、「ブレジャー」「サバティカル」「ワーキングホリデー」などがあります。
なんとなくこのような言葉を耳にしたことがあるという方も多いのではないでしょうか。
特に「ワーキングホリデー」は、「ワーホリ」と略され、海外に留学しながら生活する手段として浸透していますよね。
ワーケーションに類似したこれらの言葉の、詳しい意味の違いは下記になります。
ブレジャー
ブレジャーは、「ビジネス」と「レジャー」を組み合わせた言葉で、リゾートや旅先での仕事と休暇を組み合わせた働き方です。
ワーケーションと非常に似ている概念で、混合されることもしばしば。
ワーケーションは「休暇」に、ブレジャーは「仕事」に重点を置く違いがあると考えて問題はないでしょう。
サバティカル
サバティカルは、組織に所属しながら、自身の職務を離れて取ることができる長期休暇です。
もともとは大学や研究機関で採用されていた制度で、1ヶ月から１年程度、大学で教えない代わりに他大学で教えたり、研究活動に集中したりできるものです。
現在は一般企業にも広がり、徐々に取り入れられ始めている働き方です。
ワーキングホリデー
ワーキングホリデーは、２国間の協定に基き、青年が異なった文化のなかで休暇を楽しみつつ、その間の滞在資金を補うため一定の就労を認める査証および出入国管理上の制度です。
「18〜30歳」という年齢制限を設けられています。
参考：
1.『ワーケーションの教科書 創造性と生産性を最大化する「新しい働き方」 』長田英和 KADOKAWA 2021
2. 『どこでもオフィスの時代 人生の質が劇的に上がるワーケーション超入門 』 一般社団法人 みつめる旅
＜書いた人＞
miki／ワーケーションライター。東京（の端）に生まれ育ち、日々ワーケーションを実施している。特に好きな作業場所はカフェ。