いきなりですが、皆さまは自分の「心の動く場所」を知っていますか。
それを知ることは、ワーケーションの本当の第一歩であると思うのです。
私は、さまざまな場所でワーケーションを試みました。
海の見える場所、山に囲まれた場所、美味しいものが食べられる場所…。自分がリフレッシュできる場所を探し求め、ワーケーションの旅を繰り返してきました。
そんな私が見出した一番最適なワーケーション場所とは、生まれ育った場所、東京でした。
この記事では、ワーケーションを実践している私が、特に東京でのワーケーションにこだわっている理由をご紹介します。
ぜひ、皆さまが自分の本当の「心の動く場所」を考えるきっかけになったら幸いです。
ワーケーションとは、自分を喜ばせるための旅
まず第一に、ワーケーションとは、自分が一番働きたい場所で働くことであれば良いなと思っています。
つまり、ワーケーションとは、ワーカー一人ひとりの「心の動く場所」を知るための旅でもある。そう思えてなりません。
自分はどんな場所が好きなのか、どんな景色が落ち着くのか、どんなものに囲まれているとリラックスできるのか…。
そうやって自分の欲求に敏感になり、叶えてあげること。そして、そうやって自分を大切にし続けること。それがワーケーションの本質だと私は考えます。
東京は心の動く場所
そんななか、東京でのワーケーションにこだわる私には、それなりの理由があります。
それは、東京という街が好きだからです。
そして大都会東京の一部になり、流動的な街や人を眺めながら、極めて記号的な一人のワーカーとなり仕事をすることに喜びを感じるからです。
東京はドライな街と言われます。
誰もが他人は気に留めない。極めて個人主義な側面がある。しかしそれは、私からしたらとても落ち着くことなんです。
老若男女さまざまなバックグラウンドで東京に暮らす人びとの一部になり、東京という街に紛れ込む。
そういう、認知から外れる体験は、最高にわくわくする。そう、己の心が動くのを実感することができるんです。
私にとっての自由は、東京にある。心からそう思うんです。
東京のカフェが好き
私は、東京のカフェが好きです。東京のカフェで仕事をすることが大好きです。
スターバックスは、私にとってオアシスのような場所。気持ちの切り替えができ、常に新しい気持ちで作業に取り掛かれる仕事場。
だけど、何も誰もが知っているスターバックスの魅力をわざわざ伝えたいわけではなありません。
自分のアイデアが生まれる場所を自分自身で知っていることが、とても重要なことではないかと思うのです。
それが富士山の山頂でも、観覧車の中でも、ハワイのビーチでも。
自分の心が動く場所は、自分の感覚しか知り得ないことであり、純粋な自分の感覚に素直になってみることで見えることがあるのではないでしょうか。
生まれ育った場所で旅をしている
東京在住の私が東京でワーケーションすることに対し、「息抜きになるの?」「ていうかワーケーションなの?それって」と言われることもあります。
しかし私は、確実にこの生まれ育った東京で、常に旅をしていると感じるんです。
毎日毎日、旅をしていると感じる。
というのも、東京は毎日同じ顔ではありません。
実際東京にいると、常に変化を感じる。
昨日まであった馴染みの店がなくなっていることもある。昨日まで笑っていた人がいなくなっていることもある。そんな流動的な街にいると、「今。この瞬間」を痛いくらい感じる。この一瞬を大切にしようと思える。
総じて、ちょっとドライで時の流れが早い「東京」という街は、変化し続けるからこそ美しい。
そう思うんです。
自分の心の動く場所
さて最後になりますが、ぜひ皆さんにも自分の本当に心の動く場所を見つけてほしいと思っています。
それは、常に同じ場所でなくてもかまわないでしょう。
ただ、「自分の心は今動いているか」「停滞しているか」ということには敏感になっていてほしい。
そうでなくては、退屈で気が狂ってしまいます。
「退屈は死にいたる病」という言葉もあるくらいです。誰だって退屈は望んでいないのです。望んでいなくても、気を抜けばいつでも退屈は私たちのもとへと擦り寄ってくる。
つまり、死活問題ということなんです。
どうか、自分自身をときめかせることに躍起になってほしい。
もしあなたに、振り向かせたい誰かがいるとしたら、その人よりもまずは自分自身を振り向かせてほしい。
そんな生き生きしたあなたの姿を、素敵だと思う人が、きっと現れるから。
それでは、最後までお読みいただきありがとうございました!
<書いた人>
miki/ワーケーションライター。東京(の端)に生まれ育ち、日々ワーケーションを実施している。特に好きな作業場所はカフェ