summary
- ワーケーションのメリットは「生産性・モチベーション向上」「観光地に長期滞在できる」「友達が増える」
- ワーケーションのデメリットは「慣れない場所で作業しなければいけない」「費用がかかる」「企業側が受け入れていない」
- ワーケーションの概念はさまざまあるが、自分が働きたい場所で自由に働くことが重要
「ワーク」と「バケーション」を合わせた新しい働き方「ワーケーション」。
観光地やホテルなど、自分が好きな場所で仕事をするというワーケーションには、どのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか。
今回は実際にワーケーションを実施している筆者が、ネットや書籍、知人の意見も併せつつ、個人的に感じるメリットとデメリットをご紹介していきたいと思います。
ワーケーションに興味がある方、自分らしい働き方を模索している方は、ぜひご参考にしていただけたら嬉しいです!
Contents
ワーケーションのメリット
それでは、まずワーケーションのメリットから見ていきましょう。
生産性やモチベーションが上がる
ワーケーションをすることで、生産性アップが期待できます。
これまでとは違う観光地や自然豊かな場所でリラックしながら仕事に向き合うことで、集中力が上がるだけでなく、普段では思い付かないようなアイディアが飛び出すこともあるでしょう。
また、たとえば海や山など、自分が好きな景色や癒されるものを見ながら仕事をすることで、心の安定が得られ、モチベーションもぐっと上がるのではないでしょうか。
筆者はじめての遠征ワーケーションは長崎でしたが、長崎港を眺めながらするカフェでの仕事は、自宅でのリモートワークの何倍も捗りました。
好きなものが目の前にあるだけで、気持ちが軽く、明るくなるんですよね。
たとえば仕事でミスをしたり、うまくいかなかったりしても、いざその日の勤務時間が終われば、それらは一旦忘れ、長崎の港の景色を味わうことができるんです。
仕事を引きずらずに済むというか、仕事とプライベートのメリハリが付くというか。
私の場合、ワーケーションは良い意味で仕事の逃げ道。明日からまた頑張るための、最高のモチベーション維持方法なのです。
観光地に長期滞在できる
ワーケーションをすることで、自分が行きたかった観光地や場所に滞在できるメリットがあります。
業務が忙しかったりプロジェクトに追われていたりすると、なかなか旅行に行きづらいこともあると思います。
「ああ、限りある私の人生。あそこにも、あそこにも行けずに還暦を迎えるのかな…」なんていうのは大袈裟かもしれませんが、でも、本当に冗談抜きで、私たちの人生の時間は限られているんです。
ワーケーションなら、仕事をしながら、長年行きたかった場所に滞在することができます。
旅先で仕事ができ、なおかつ生産性もアップするとなれば、今より仕事が好きになれるなんて嬉しい効果もあるのではないでしょうか。
友達が増える
ワーケーションをしていると、旅先で友達や仕事仲間ができたりします。
社会人になればなるほど、友達は出来づらいもの。毎日顔を合わせるのは決まったメンバー。さらにリモートワークになってからは、「あれ、この一週間飼い猫以外とまともに口を聞いていないかも…」なんてことも。私がそうでした。
ワーケーションを実施すれば、話し相手になる友達ができるだけでなく、普通に仕事をしているだけでは出会えなかった職種の人と交流できることもあるでしょう。それは大きな刺激にもなりますし、おすすめの滞在先を教えてもらったりと有意義な情報交換もできます。
旅先に仕事を頑張っている仲間がいることがモチベーションにつながる場合もあるでしょう。
ワーケーションのデメリット
さて次に、ワーケーションのデメリットも見ていきましょう。
慣れない場所での作業
ワーケーションをする場合、普段仕事をしているオフィスや自宅とは異なる場所で仕事をすることになるので、はじめは慣れないこともあるかもしれません。
実際、初めての場所で、スムーズに仕事ができるのか心配する方もいました。
カフェやコワーキングスペースなればそこまで心配は入りませんが、地方の観光地などであれば、WiFiなどネット環境が整っていない可能性もあります。
ただ、こうした問題は、事前にその場所にネット環境があるかよく確認することである程度リスクは未然に防げるでしょう。
現在、政府による、地方の観光地やキャンプ場などのネット環境を整備する動きも出ていますので、今後少しずつ改善させる問題といえます。
問題なのは、そもそも慣れない場所で仕事に集中できないという方。いざワーケーションをしてみたは良いものの、慣れ親しんだオフィスや自宅と勝手が違いすぎて、集中できなかったということもあるでしょう。
自由度の高さがネックになることも
ワーケーションは、好きな場所で働けるという自由度の高さゆえ、向いていない人にとっては難しいと感じる場合もあるでしょう。
労働時間の管理も自分自身で行うため、メリハリがつかず、いまいち気が引き締まらない人もいるように感じます。
「会社の管理下から外れた場所で仕事をする」こと自体が向いていない人には、ワーケーションは難しい働き方なのかもしれません。
企業側が受け入れていない
そもそも、企業側がワーケーションを受け入れる体制でないという場合もあるでしょう。
ワーケーションに対応した労務基幹システムになっていなかったり、ワーケーションでの業務が難しいとされる職種であったりと、理由はさまざま。
また、セキュリティ面で、ワーケーションが懸念されることも。たとえば旅先で会社のパソコンを無くしてしまったり、盗難され機密情報が漏れてしまうなどのリスクも拭えません。そのため、自宅でのリモートワークのみ受け入れている企業も多いようです。
このような理由でワーケーションを受けれていない企業があるのも事実ですが、「できないものだ」と決めつけて諦める必要はないと思います。
企業にとって、社員が生産性やモチベーションを高めながら仕事ができることはとても重要なはずです。ワーケーションをすることで生産性アップが期待できることを伝えれば、ワーケーションを受け入れる体制を検討をしてもらえることもあるのではないでしょうか。
費用がかかる
ワーケーションにおいて拭いされない問題は、費用がかかるということ。
旅先へ行くまでの交通費や宿泊費、食事代など、どうしてもワーケーションの費用はかさんでしまいます。半分はバケーション(休暇)なので、普段より奮発した食事をしたいという方も多くいることでしょう。
最低限の費用が会社負担となる企業もあるようですが、大半は社員負担となっているように感じます。もちろんフリーランスであれば、否が応でも自己負担。
ただ、ワーケーションを行う方向けに、補助金を出している地域もあります。一般社団法人日本テレワーク協会では、地域別に補助金などをまとめたページもあるので、ぜひチェックしてみてください。
また、頻繁にワーケーションを行う場合、優先順位を決め、節約旅を意識してみるのも手です。その地域の美味しいものを食べたいという方は、食費以外は極力抑える(移動は夜行バスを使うなど)。景色に重きを置く方は、交通費や食費はなるべく節約する、など。
私は口に入ればなんでも良い方なので、割と旅先でもコンビニ飯で済まし、非日常な景色を楽しむことに重点を置いていたりします。もちろん、場合によっては(テンションが上がってしまったり)贅沢もしますが…。
まとめ
以上、私が思うワーケーションのメリットとデメリットをお伝えしました。
ワーケーションという働き方のどういう所にメリットを感じるか、はたまたデメリットを感じるかというのは、その人の働き方への考え方や価値観によっても変わってくるでしょう。
その人にとって最善の働き方ができれば、それが一番良いのかなと思います。
大切なのは、「自分が働きたい場所で働く」ということ。
それがオフィスや自宅であっても、カフェであってもかまわないと思うのです。
自分が一番リラックスし、モチベーションを維持しつつ働ける場所を自ら自由に選択できるというのが、ワーケーションの望ましい形なのではないかと私は思います。
最後までお読みいただきありがとうございました!
<書いた人>
miki/ワーケーションライター。東京(の端)に生まれ育ち、日々ワーケーションを実施している。特に好きな作業場所はカフェ。