実りあるワーケーションを実現させるために、ワーケーションの上手な選び方を心得ることはとても重要です。
「場所」「日数」「費用」「プラン」など決め、ワーケーションの準備を進める際は、まず自分に合ったワーケーションを知ることが大切です。
本記事では、ワーケーションの上手な選び方や、ワーケーションプランの立て方、ワーケーションしやすい施設の特徴などをご紹介します。
ぜひ、今後のワーケーション選びの参考にしていただけたら幸いです!
Contents
自分に合ったワーケーションを知ろう
ワーケーション選びのコツは、何よりも自分に合ったワーケーションを知ることです。
ワーケーションをする際は、あらかじめどんな場所が良いか、予算はどのくらいか、滞在時間はどの程度かなどを考えますよね。
自分にとって「快適な空間」はどんなものかを理解せずに、「なんとなく」で決めてしまうと、いまいちリフレッシュできなかったり、集中しきれなかったりしてワーケーションの時間が終わってしまうこともあります。
自分に合わないワーケーションを選んでしまった一例
現に私にも、こんなことがありました。
自宅での作業に倦怠を感じ、とにかく非日常を味わいたく行ったことのない遠く離れた県を滞在場所に選ぶことに。
宿泊施設は、せっかくだから多くのリモートワーカーと交流したいと思い、コワーキングスペースが併設されたドミトリーに宿泊。
今思えば、あまりにも自分を知らなすぎた選択といえます…。
実際にワーケーションをしてみると、慣れない場所で勝手が分からず、作業どころじゃない。もともと順応性が高いわけではなく、じんわりとその環境に慣れていく質なので、短期間で新しい環境に慣れることが難しかったんですね。
移動手段一つにしても、東京とはあまりにも異なる。
電車移動でどこにでも行ける都心とは違い、その土地は路面電車を乗り継がないと目的地に着けないこともしばしば。路面電車の乗り場は少し離れた場所にあることも多く、スムーズに乗り継げるまでにかなり時間がかかってしまった。
そのうえ、そのワーケーションで気がついたことですが、私はドミトリーが得意ではなかったんですね。
「多くの人と交流したい」と思っていたはずが、いざドミトリーに滞在してみると、プライベートの時間が少なく、常に人目に触れている環境にストレスを感じる結果に。
自分が、「人とは触れ合いたいが、自分一人のプライベート時間はしっかり確保したいタイプ」だと、このとき初めて気が付いたんですね。
もちろん、慣れない土地での体験を新鮮に感じ楽しめる人も、人と交流できるドミトリーに馴染める人もいます。こればかりは、人それぞれといえるでしょう。
私には難しかった、ということ。
この一例で伝えたいのは、自分にとってどんなワーケーションが一番リラックスできるのか知ることの大切さです。
経験のなかで最適なワーケーションを知ることもある
ただ、「自分にとって何が最適なワーケーションかなんて、行ってみたいと分からない」という方もいるでしょう。
現に私も、先述した地方ワーケーションにより、自分に合ったワーケーションを知ることができました。
そのため、さまざまなワーケーションを体験してみて、自分に最適を知るというやり方もありだと思います。いや、多いにあり。
むしろ、そうやって失敗を繰り返していくことで最善に辿り着けるのかもしれません。
最適なワーケーション環境は変化していく
もちろん、自分にとっての「最適なワーケーション」は、不変ではありません。自分のその時の状況や感情によっても変化していくでしょう。
そのため、一度自分の最適を知っても、「もしかしたら今は違うかもしれない」、「もっと最適な環境があるかもしれない」と常に考えておく姿勢は大切です。そうでないと、ワーケーション自体がマンネリ化してしまい、本末転倒です。
ワーケーションの本質は、「自分を大切にし続ける」ことだと思っています。
自分の感情の浮き沈みに敏感になり、落ちている時は自分自身のご機嫌を取ってあげる。この行いが大切なことだと感じます。
そのため、常に「今の自分」に最適なワーケーション環境を模索し続けていくと良いのではないでしょうか。
ワーケーションプランを立てよう
今の自分にとって最適なワーケーション環境を理解できたら、ワーケーションプランを立てていきましょう。
ワーケーションプランとは、その名のとおり、自身がワーケーションをする際のプランのことです。
宿泊予約サイトやホテルなどでは、ワーカーたちが仕事しやすく、かつリフレッシュできる場所を一定期間貸し出すワーケーションプランを提供しているところもあります。
そういったプランでは、非日常を味わえる空間作りや、仕事がしやすいWiFi環境・作業デスクを用意してあることが多く、ワーケーションできる場所を探している人にはありがたいプランとなっています。
慣れてくると自分でワーケーションしやすい環境を探すこともできますが、はじめのうちはワーケーションプランに頼ってみるのも手です。
ワーケーションプランの内容
ワーケーションプランの内容は、もちろんホテルや旅館、宿泊予約サイトにって異なります。
作業デスクやWi-Fi環境が整っているのは前提ですが、キッチン付きコテージタイプ・1棟をまるまる貸切で利用できる民泊、絶景を拝める自然体感プラン、室内に温泉が付いているラグジュアリープランなど、さまざま。ああ、書いているだけでわくわくしてきました。
そのため、自分の最適なワーケーション環境に即したプランを選択するのが良いでしょう。
また、ワーケーションプランの割引が適用され、お得に泊まれるプランもあったりするので、いろいろな宿泊予約サイトもチェックしてみることをおすすめします。
ワーケーションプランとは少し逸れますが、一般社団法人日本テレワーク協会の公式サイトでは、地域別の補助金なども調べることができるので、そちらもぜひ見てみてください。
自分で予定を立てるのも「ワーケーションプラン」
また、自分で「どんな場所」「どの日程」「どのくらいの予算」「1日の予定」など、ワーケーションの計画を立てること自体も「ワーケーションプラン」だと思っています。
これは、ある日の私のワーケションスケジュールです。
9:00~12:00 移動(飛行機)
12:00~13:00 空港付近のレストラン(名産品が食べられる)でランチ
13:00~16:00 ホテル付近のカフェで仕事兼ティータイム
16:00~16:30 移動、ホテルチェックイン
16:30~18:00 ホテルで少し仕事
18:00~19:00 ホテル付近を散策
19:00~20:00 ホテル付近の店(未定)で夕食
20:00~21:00 ホテルで入浴
22:00~23:00 室内で読書と夜景鑑賞
23:00~ 就寝
このワーケーションプランでは、「名産品を食べられる」「プライベート空間やカフェで集中して作業できる」「ホテルから夜景が見られる」という希望が叶えられるプランを意識しました。
ワーケーションにおいて、自分は何を叶えたいのか。何を優先させたいのか。それを、誰かのおすすめやネットの記事ではなく、自分で考えて 導き出し予定を立てるというのが、快適なワーケーションをするために大切な考え方だといえるでしょう。
ワーケーション向きの宿泊施設
次に、ワーケーションに向いている宿泊施設、ワーケーションプランで用意されている部屋の特徴をご紹介します。
自身でワーケーションの宿泊施設を選ぶ際に、ぜひご参考にしてください。
WiFi環境が整っている
まず、Wi-Fi環境が整っているかは最初に確認しておきましょう。
多くの人が、ネットに接続して仕事をするはずです。仕事自体はネットが必要なくても、仕事の連絡でネットが必要になることはあります。
そのため、WiFi環境が整っている宿泊施設を利用して損はありません。
…といっても、現在多くのホテルではWi-Fiがしっかり通っていることが多いです。ワーケーションワーカーにとっては非常にありがたいですね。
ただし、地方の民泊やキャンプ場など、電波が繋がりにくい場所でのワーケーションをお考えの方は、WiFiが接続できる場所か、事前にチェックしておくことをお勧めします。
実際、ネットの情報では「Wi-Fi完備」と記載してあっても、いざ行ってみると接続できなかったなんてことも、なきにしもあらず。本当にWi-Fiが接続できるか、施設に確認することで安心です。
作業デスクがある
仕事をする場合、作業しやすい机とテーブルが必要不可欠。
ワーケーションに適した施設には、作業デスクが設置されていることが多いです。というかほぼ間違いなく、設置されています。
しかし人によって、作業しやすいデスクはさまざまでしょう。
たとえばワーカーのために作られたコワーキングスペースでは、それぞれが作業しやすいよう、さまざまな作業スペースが用意されています。カフェのようなオープンスペースに置かれたデスクや、完全個室、大きな丸い円卓など。
ワーケーションに考えている施設が決まったら、自分に合ったデスクがあるか、という点もしっかりチェックしておきましょう。
リフレッシュできる環境
ワーケーションの醍醐味は、自分が落ち着ける環境でのリフレッシュ。
そのため、ワーケーションプランを提供している施設では、非日常的な空間や、自然豊かな絶景など、気分転換になるような仕掛けが施されていることが多いです。
さらにはバルコニーや大きな窓が設置されていて気軽に外の空気を吸えたりすると、リフレッシュしやすいです。
施設内にカフェスペースがあると、ティータイムで気分転換が図れます。
このように、集中して仕事に取り組め、かつリラックスできる空間が、ワーケーションしやすい場所といえるでしょう。
ワーケーションプランを探す方法
次に、ワーケーションプランを探す方法をご紹介します。
ワーケーションプランは、宿泊予約サイトのページなどで検索するのが近道です。JTBや楽天など、有名な宿泊予約サイトでは多数のワーケーションプランが提示されています。
そのほか、自分の希望するプランのキーワードで検索するのも良いでしょう。
たとえば温泉地でワーケーションしたい場合、「温泉 ワーケーション」。東京でのワーケーションを考えている場合「東京 ワーケーション」など。
では、一つずつ見ていきましょう。
JTBで探す
特にJTBではワーケーションプランに力を入れていて、ワーケーション総合情報サイト「ワオケーションストーリー」も運営しています。個人向けページでは、ワーケーションプランを検索できるのでおすすめです。
楽天で探す
楽天のワーケーションプランはこちら。おすすめのプランを紹介している記事もあるので、こちらも要チェックです。
じゃらんで探す
じゃらんでも、多くのワーケーションプランを探すことができます。限定ワーケーションステイ特集を見てみてください。
スペースマーケットで探す
貸しスペースの提供サイト、「スペースマーケット」でも、現在ワーケーションプランを提供しています。宿泊予約サイトでは見られないような場所も探すことができるので、ぜひワーケーション特集を確認してみましょう。
東京のワーケーションプランを探す
東京のワーケーションプランでお勧めなのは、JTB。多くのワーケーションプランをみることができます。JTBの東京ワーケーションプランはこちら。
温泉のワーケーションプランを探す
温泉ワーケーションでは、「ONSEN WORK」がおすすめ。ONSEN WORKでは、ワーケーションに適した温泉宿を紹介しているので、温泉ワーケーションに興味がある方はぜひチェックしてみてください。
まとめ
以上、ワーケーションの上手な選び方をご紹介しました。
今やワーケーションという働き方は全国で広まりつつあり、行政も力を入れています。地方でもWi-Fiが設備された施設はたくさんあり、ワーケーションの滞在場所は思っているよりずっと簡単に見つかるように。
それでも、大切にして欲しいのは「自分とって合ったワーケーション環境はどういうものか」をよく考えるということ。
万人にとって便利で作業しやすそうな環境でも、自分には合わなかったということは多くあります。その時々の自分に置かれた状況や仕事内容によっても最適な場所は変わるでしょう。
そのため、今、自分がワーケーションをする場合に最適な環境はどこなのか、考えて滞在場所を決めることをおすすめします。
…
…
…うーん。
もっともらしく書きましたが、これはちょっと無難な切り口すぎたかなあなんて思ったりもして。
実際に行ってみて初めて最適な環境が分かったり、「自分には苦手」だと思っていても行ってみたら難なく順応できたりすることもあり、旅というのは分からないもの。それが旅の醍醐味でもあります。
それこそ「未知との遭遇」に刺激を受けることが自分にとって最適だと思えば、行ったことのない土地に飛び込んでみるのもまた一興。
つまり、自分が楽しめればなんでもあり、なんですよね。それがワーケーションの大きな魅力だと思います。そんな風に、自分で自分の働き方を魅力的にカスタマイズするという行為そのものを、ぜひ楽しんでみてください。わお、割と良い落とし所なのではないでしょうか!
それでは、最後までお読みいただきありがとうございました。
<書いた人>
miki/ワーケーションライター。東京(の端)に生まれ育ち、日々ワーケーションを実施している。特に好きな作業場所はカフェ。